†1st story†

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 あくる朝、僕は彼の言う通り役所へ向かった。   “役所”は いわば旅人の駆け込みどころで   その町の地図を見せてくれるなど、案内の傍らその町での一回から長期の仕事を 紹介してくれたりする。     役所の扉を開けると 受付の女性に凝視された。     整った幼い顔と、小汚ない服装とのギャップに やや僕を不審がっているようだ。     気にせず近づき、頭に響く彼の声を音にする。     「綺麗なお姉さん」   (勿論、お世辞だ)     「なんかいい仕事ないかなぁ?  俺、クロノスっていうんだけ ど」     まだ少し睨まれた気がしたが 女性はバン!と粗っぽく書類を机に置いた。       「どんなお仕事でも    宜しいのですね?」
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