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夜の銀座の様な
やたらキラキラしたクラブっぽい酒場だった。
なんだか悪寒がしたので
後ずさりしたが
声に止められる。
「あら、
貴方が今日入ってくる子?」
「可愛いけど、随分子供ね」
着物を着た、クラブのママ風の綺麗な人だった。
彼はこのきらびやかな雰囲気に呑まれず
さらっと返答。
「俺、これでも17なんスよ」
と僕の年齢を言った。
ママ風の人はにっこり笑い
「あら~~
子供ね」
(てめぇから見たら大半子供だ し!!)
僕は彼をなだめて
渋々、自己紹介させた。
「クロノス君っていうの。
まぁとりあえず他の皆にも紹 介しなきゃだから
ついてきてくれる?」
僕はいよいよ帰りたくなった。
むわんとした妖気をチクチク感じるからだ。
だが腕を捕まれた。
もう、逃げられない。
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