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和「ふぅん」
ただ一言だけ返した。
間「それだけか?」
不思議そうな顔をしてオッサンが言った。
和「同情は禁物……なんだろ?」
フッと笑いながら言うとオッサンはニヤッと笑った。
間「よく分かってんじゃねぇか」
和「笑って許されるほど世の中甘くないよ」
間「ははっ!!お前気に入ったわ」
樋「あっ着いたよ」
車が止まりドアが自動で開く。
和「凄い……」
車から降りると目の前には馬鹿デカイ建物がそびえ立っていた
和「…本当にコレが学校か?」
樋「うん。大きいでしょ?うちの学校は結構有名な魔法学校でね。毎年入学希望者が溢れてるんだ」
和(そんな学校に通うのか…
……面倒だな)
樋「和嗄くんは推薦って形で編入してもらうからね」
「もらうからね」って…笑顔全開で言われても…
和「そんな簡単に推薦とか使ってもいいの?」
樋「基本うちの学校は推薦は取らないんだけど…まぁ和嗄くんは特別だよ」
和「へぇ…」
この2人を教育係にしたり勝手に推薦で編入させるし…
一体その学園長はどう言う神経をしてるんだ?
間「和嗄、早くしろ」
和「はいはい」
学校の中はやっぱり広かった。今は授業中なのか生徒が廊下に誰1人としていなかった。
間「ここだ」
立ち止まったドアの上には
『学長室』と書かれたプレート
コンコンッ
オッサンがノックをするとドアが開いた。
和「なぁ」
樋「何?」
和「……ドア多くない?」
最初のドアが開くと次もドア…
樋「学園長も有名な方だから
色んな人から狙われるんだよ。このドアは防犯システムみたいな感じ」
和「用心深いな」
樋「ほら、世の中物騒だから」
そう言い笑いながらドアを
開き続けるオカマ。
何枚目かのドアが開き、やっと学園長が顔を出した。
「やっと来たわね」
樋「遅れてすみません」
「いいのよ、気にしないで」
そう言ってほほ笑む女性。見た感じ30代後半と言った所だ。
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