~第一話~

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  間「生意気なガキだな」 和「非常識なオッサンに言われるなんて心外だな」 間「俺はまだ25だ(怒)」 樋「オッサンって…ぷっくく」 間「樋野っ!」 樋「ごめんごめん」 手を上げて謝るがまだお腹を 抱えて笑っている。 (何なんだコイツら?) 樋「久々にこんな笑ったよ。和嗄くんって面白いねっ」 和「…馴々しいっすね」 樋「Σヒドイ!!」 (この人の仕草…もしかして…) 和「もしかして……オカマ?」 間・樋「「ブハッッ!!」」 和「え。違うの?」 何か微妙に女言葉っぽいし、 男とは思えないくらい細いし… 樋「ヒドイや!僕はちゃんとした男だよっ!?」 涙目で訴えてくる樋野の隣で、今度は間宮がお腹を抱えて笑っている。 和「ソレハ、失礼シマシタ」 樋「何で棒読み!?信じてよー」 肩を持って揺すってくる樋野を無視し、まだ笑っている間宮に話しかける。 和「なぁオッサン話って何?早くして欲しいんだけど」 間「オッサン言うなや…樋野」 樋「はいはーい!その事については僕が話すよ」 和「オカマが?まぁいいや。分かりやすく説明して」 樋「ぅ、うん(涙) あのね、和嗄くんのいるこの 世界とは別に世界がある。僕と間宮はその世界から来た」 つまりは異世界からって事か。 和「へー。でそれが俺と何か関係あんの?」 樋「驚かないの?」 キョトンとした顔でこっちを見るオカマ。 和「母さんがそういうの好きで散々聞かされてきたから」 樋「君のお母さんって…… 雲雀-ヒバリ-さん、だよね?」 久しぶりに聞いた母さんの名前 スッと樋野を冷たい目で見る。 和「だったら何?」 樋「彼女は向こうの世界では 凄く有名な魔術師でね、美人で天才…彼女の事を知らない人間は いないよ?亡くなった今でも 敬う人は多いんだ」 和「母さんが………魔術師?」 俺は驚きを隠せなかった。 確かに母さんは魔法とか異世界とか幽霊とかメルヘン的な事を信じていたけど… でも有り得ないって思ってた… 間「お前はその子供ってわけ」 樋「そして和嗄くん…君には魔力が受け継がれている」  
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