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和「嘘だ」
樋「ぇええー!!」
和「そんな子供騙しバレないと思ってんのか?だいたい何で俺が異世界に行かなきゃいけないんだよ」
間「世界が壊れるからだ」
オッサンの言葉に頭の中が真っ白になる。だって、あまりにも真剣な瞳だったからー…
和「どう言うこと?」
理解出来なくて尋ねる。
間「俺達の世界では産まれてくる子供は必ず魔力を持っている。だが、この世界には魔力自体が存在しない。」
和「まぁ…それが普通だし」
樋「でも本当に稀にこの世界でも魔力を持って産まれてくる子供がいるんだ。魔力が弱いとそんなに問題はないんだけど、強いと……世界が壊れてしまう」
和「その世界が壊れるって何?」
樋「世の中にルールがある様に世界にもルールがある。こちらの世界に魔力の強い子供がいると秩序が乱れるんだ」
和「つまりこっちの世界が魔力に耐えられないって事?」
間「そうだ」
樋「だから和嗄くんには、辛いだろうけど僕達と一緒に来てもらう」
間「お前に拒否権はない。世界を守るためだ」
和「分かったよ…でも1日だけ
待って!!準備がしたい。絶対に逃げないから」
間「明日の朝6時にお前の家まで迎えに行く。それまでに用意してろ」
樋「じゃあ明日ね和嗄くん」
ザアァッ
急に強い風が吹き、目を開けるともう彼らの姿はどこにもなかった。
まるで今までの会話が
嘘のようだった。
和「母さん…とうぶんココには
来れないみたい。ごめんね
行って来るよ」
そう行ってその場を後にした。
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