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樋「もう目を開けていいよ」
オカマに言われてゆっくりと
目を開ける。
和「あ………」
そこには見慣れた景色…
つい昨日来た場所だった。
和(一瞬で……すごい)
間「こっちだ」
先頭を歩くオッサン。
母さんの墓の前で頭を下げ、
また歩いて行く。
そして1つの古い小屋に入る。
ここはもう使われていないが、前の住職が物置に使っていた小屋だ。
和「もしかしてここが……?」
樋「そっ【入口】だよ」
和(こんな近くに入口が
あったなんて…)
間「おい、和嗄」
そう言って差し出された手。
和「えー…いくら寂しいからって手繋ぐとか…兎か」
間「勘違いも程々にしろや…俺だって手なんざ繋ぎたくねぇよ!」
和「じゃあ別にいいじゃん」
樋「あのね、和嗄くんはまだ魔力のコントロールが出来てないんだ。違う次元に飛ばされる事もあるから僕達が手を繋いで君を向こうの世界に連れて行くから」
そう言われてしまえば手を
繋がない訳にはいかない。
渋々両手をオッサンとオカマの手の上に重ねた。
間「嫌そうだな」
和「当たり前。…オッサン」
間「何だよ?」
和「俺と手繋いで嬉しいの…?」
間「んな訳あるか!」
樋「和嗄くん変な事されるかもしれないから気をつけて!」和「分かった!!」
間「てめぇら……(怒)」
樋「じゃっ行きますか♪」
手を引かれて壁の中に入って行った。
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