幸せと平和⛄

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チョキ、チョキ。 チク、タク。 ハサミの重なり合う金属音と、大きな柱時計の振り子の音だけが室内を支配している。 アタシは、湊の前髪を切ろうと鏡を見つめたときだった。 バチッと視線が絡まる。 途端に目を逸らし、はやる気持ちを落ち着けようと躍起になった。 ば、バカ! 今は目の前のカットに集中しなきゃダメでしょ自分!! だが、一生懸命正常を保とうとするほどパニック状態になってしまう。 湊「?どうした、千冬?」 そんなアタシの異常に気付いたのか、湊はクルッと振り向いた。 千冬『な、なんでもないっ!』 フイッと顔をそらすと、アタシは胸をキュッと押さえた。
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