1319人が本棚に入れています
本棚に追加
希は屋上の扉を開けた。するとそこにはフェンスに寄りかかって外の景色を見つめていた結城の姿があった。
希「…わ!!」
背中を軽く叩き脅かした。だが反応はない…思いきって顔を覗いてみた。
結城「なにしてんの?」
希「わぁ!!びっくりした!!」
思わず尻餅をついてしまった。それをみて結城が溜め息をついた。
結城「俺が気になって授業サボって追いかけてきたの?」
希「え?ああ…その…」
結城「全く…早く授業に戻りなよ…俺みたいに教師に目つけられたくないでしょ?」
希が立ち上がり結城の手をつかんだ。
希「君も戻るの!」
結城「はぁ?」
ズルズルと結城を引きずって屋上から出た。
希「なんで結城はそんなにやる気がないの?」
屋上へと繋がる階段で希が結城にきいた。
結城「ん~単に俺の心に響かないだけ…」
要「それはお前がただ単にきいてないだけだろ」
突然要が階段を上がってきた。
希「要…もサボり?」
要「結城が廊下にいないからみんなで探すハメになったんだ…はやくしろよ…一応いなかったことにしといてやるから…保健室行ってましたぐらいの理由つけろよ」
最初のコメントを投稿しよう!