グータラな日々

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卒業シーズン…寒い冬が終わろうとし暖かい春を迎えようとしていた。そんななか学校の屋上で1人…外の景色を見ながらパンを頬張っている男子生徒がいた。 ?「お~い…結城~」 屋上の扉が開き名前を呼ばれ新垣結城が振り返った。 結城「ん~要か~」 要「ん~要か~じゃねーよ…ったく」 平川要が頭をかきながらパンの袋を持っていた。 要「探すのに苦労したんだからな」 結城「ふ~ん…」 ?「あー!!」 突然屋上に叫び声が響き渡った。 要「うるさ…」 結城「希どうしたの?」 菊沢希が弁当箱を持ちこちらを見ていた。 希「あたしの特等席~」 要「知るか…早い者勝ちだろ?」 希「なによ~いっつもあたしここで食べてるのよ」 結城「ZZzz....」 希「結城!寝てないで起きなさい!!」 結城「ふぇ~?」 結城が眠そうに起き上がったところに希が弁当箱で結城の頭を叩いた。 希「早く起きてよ~」 結城「ZZzz....」 要「希…諦めろ…結城は寝たら起きねーよ」 希「ぇー」 春を告げる風が吹き抜けた。うっすらと目を開き結城は屋上からの景色を見ていた…桜の木に蕾がついていた。 結城「……ZZzz....」 希「今目開けたでしょ!?」 結城「開けてません…」 希「起きてんじゃん!」
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