第二話

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拓馬「中二の夏休みの始めだ…その時の上級生が引退し、俺達は八月中旬にある公式新人戦県大会に向けてレギュラーをとる為に必死だった…」 そう言って桜井は語り始めた。   拓馬「俺のいた中学はたいしてどの部活も強い中学校じゃなかったが俺達男子バスケ部が初めて自分達の中学を県大会まで連れてきたんだ…」 千春「ちょっと待って!バレー部だって県大会ぐらい行ったわ」 修斗「神崎の話はいいから続きを教えてくれ」 千春「(怒)」 拓馬「………県大会の一週間前の話だ…その日は他校との練習試合だった…」      …桜井の中学校時代… …体育館… 拓馬「今日は何処との練習試合なんだ?」 部員A「隣町の神無月中学校だよ!ここも県大会に上がってきてるよ!」 拓馬「丁度いいじゃん!俺達の強さを見せつけてやろうぜ!」 部員A「そうだな!ここで勝って県大会につないでいこう!」 そして試合が始まった。 ジャンプボールは桜井のチームがとった。 拓馬「先制点もらうぜ!」 ジャンプボールからとったボールを素早く回し桜井が先制点を決めた。 応援「いいぞ!いいぞ!さ~く~ら~い~!――――」 部員B「ナイスシュート!」 拓馬「へへッ♪まだまだこれからこれから♪」   その後は第一ピリオド、第二ピリオド。そして第三ピリオドまで共に接戦だった。そして第四ピリオド。 [66対66] 同点で残り時間三十秒。拓馬のチームはタイムアウトをとった。 顧問「残り時間が少ない…ここはセンターの攻め所だぞ!分かってるな!センターが確実に決めていけ!押されてもお前の力で跳ね返せ!」 拓馬「はいっ!」 そしてタイムアウト終了。ボールは拓馬のチームからのボールだ。 ガードの人に渡し、拓馬はゴール下のディフェンスの動きを見てすきをはかりボールのもらいやすいところに行った。そしてガードからパスをもらった。残り3秒。そしてシュート。だが相手ディフェンスがゴールを防ぐ。 拓馬「負けてたまるか!」 その時拓馬の足に異変がおきた。シュートは入ったと同時に試合終了。 拓馬は倒れた。 顧問「危ない!!」 相手ディフェンスは拓馬の足に着地してしまったのだ。 拓馬「うわぁーー!!!!」 かなりの足の痛みに拓馬は叫んだ。
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