プレゼント

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てっちゃんは、 それはそれは美しいカラスさんなのでした。 パッチリした目に、 よく手入れされた輝くばかりの羽。 いつも身につけているキラキラしたアクセサリー。 そして、ウグイスでさえかなわないような美声。 たくさんの雄カラス達が求婚に来ましたが、 てっちゃんと話すと、 みんなすごすごと帰ってしまいます。 ショックのあまり、 フラフラと木にぶつかりながら帰って行くカラスもいました。 実はてっちゃんは、 ニューハーフのカラスさんなのでした。 彼女は男なのです。 しかし、自分を誇って生きる彼女は強く、 本当に美しいのでした。 彼女の人となりを知っているみーちゃんとなーちゃんは、 「こんなイイ女なかなかいないのに…」 と常々残念がっていました。
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