もう一人の自分

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「はぁ…」 部屋に帰り盛大にため息をつくと僕は制服のままベッドにダイブした 僕は部活に入ってるわけでもないしバイトしてるわけでもない それでも眠くてしょうがない時がある だが決して夜更かしをしてるわけではない 信じてもらえないかもしれないが僕は意識のない時がある 毎日ではないのだけれど夜になると急激な眠気にのまれる ただ寝てるだけならいいのだが財布の中身が少なくなってたり、身に覚えのない人に声をかけられたり、部屋の物の位置が微妙に違ったり… 僕は夢遊病なんだろうか… テレビで見たことがあるが寝ている間に無意識に出歩き、人を殺した犯罪者がいるらしい 僕は毎朝のニュースで近くの事件を見ては胃を痛くする 全く記憶にないが僕が殺してしまったかもしれない、と ああ…今日も 眠くなって…きた… そうして僕はいつものように重たくなった瞼を閉じた
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