51人が本棚に入れています
本棚に追加
ドタバタの張本人達が母親の後ろに現れた。
「「なに?母さん」」
優斗と綾斗は目を丸くした。否、母親も随分と驚いた顔をしている。
「煩くてごめんなさいね。私の息子です。こっちが孝介、でこっちが圭介。」
「い、一緒って言うのは…」
「彩咲さん家と一緒の、双子です!」
にこやかにそう言い、家から出てきた双子を自分の前へと促す。
おずおずと出てきた双子は、視線を母から目の前に立つ同い年の二人に目を向けた。
一瞬固まる。それから目を見開いた。
「「「「…おんなじ顔。」」」」
全ては、この時始まった。
最初のコメントを投稿しよう!