絶望の少年

6/11
前へ
/325ページ
次へ
襲いかかって来る父。 また首を絞めようとしているのか、両手を突き出し走ってくる。 僕の首を掴んだ時、ナイフが父に貫通する。 両手に生暖かい液体が滴る。 父は腹を押さえ倒れこむ。 「死にたくない、死にたくない…沈みたくない。」 とかすれた声で唸る。 アキはその場でヘタリとひざまづく。 それに気付いた母は近くの住民を呼び、騒ぎ立てる。 目の前が真っ暗になった…
/325ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加