45人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほら、起きなよ。」
お母さんは優しく布団をまくりあげる
「うぅん…」
寝ぼけるふりをする
「あら…汗ばんでるわ。風邪かしら、それとも…」
冷静に手の甲でクロロの額に触れ、熱がない事を確認する
「とりあえず、熱はないわね。具合は悪くない?」
頭を優しく撫でながら問い掛ける
「汗で気持ち悪いからお風呂に入りたいよぉ…」
病人のように具合悪そうに話す
「ダメよ。お母さんがお粥作って来るから、その間に着替えてなさい。」
そう言い、タオルを取ってきて枕元に置くと部屋をあとにした
「…はぁ」
嘘をついた罪悪感で何だか虚しくなる。
汗の不快感から解放されるために布団から飛び降り、服を脱ぎタオルで汗を拭き取り、パジャマに着替えた
服を脱ぎ散らかしたまま、再度布団に潜り込む
「ふぅ~…」
眠ってない分、布団の寝心地がこれほどにはないほど気持ちが良い
うとうと眠ろうとした頃、お母さんがお粥と風邪薬をお盆に乗せ、持って来た
「相当具合が悪いようね?でも、朝食は食べなさい。病気に負けちゃうわよ?」
また布団を捲くりあげる
「うぅ~…?」
今度は本当に寝ぼけた反応を示す
最初のコメントを投稿しよう!