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何時間もティファと話をした。
アキ「もうすぐ母さんが倉庫に来るから帰った方が良いよ。」
母に見つかった時の事を考えてティファを帰そうと思ったからだ。
「ええ…、また明日ね。」
ティファが立ち上がりうしろを向く。
そこに立っていたのはアキの母だった。
「あら、おばさま。お久しぶりです。」
ティファは愛想笑いで会話をする。
アキはこの時、ただならぬ不安を覚えた。嫌な予感がする。
アキは壁に耳を当て、話を聞く。
母は笑いながらティファを家に誘っている。
ティファは断るが、少しだけだと言われ行く事にしたようだ。
辺りが暗くなる。
まだアキは倉庫から出してもらえない。
壁の穴から外を覗き込む。
真っ暗…
いや、人の目だ!!
母「あの小娘、こんな所に穴なんか開けて!」
板で穴を塞がれる。
とんとんと釘を打つ音が倉庫中にうるさく鳴り響く。
倉庫の扉が開き、薄暗い夜の景色を背景に、父が立っている。
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