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「うわぁ…桜吹雪すご…」
私、櫻井茜。今日から高校生です。
「(友達いっぱいできるといいな)」
桜吹雪が降るなか、一人で歩いていた。
すると私の隣をある男の子4人が通り過ぎていった。
何やらみんな楽器(ギターなど)をもっている。
「(ブラスバンド部?)」
と思いながら、たいして気にもせず学校に向かって歩いていた。
「──以上。それでは新入生の皆さん、楽しい高校生活を送って下さい」
校長先生の長い話が終わり、私達は各教室に戻った。
1-A教室
私の席は窓際の一番前。一番前って嫌だな~。しかも同じ中学の子全員離れちゃったし。
「えっと~櫻井さん?」
「えっ?あっはい…。」
「私、関城渚!!よろしくね!!!」
「よろしく^^関城さん。」
「渚でいいよ☆だから茜って呼んでいい?」
「いいよ^^」
そんな他愛もない話をしていると、私達の担任の先生が教室に入ってきた。その後ろに男の子が1人。
ずかずかとこっちに向かってきて、私の隣の席にすわった。
「(あれ…?この人朝会った人?)」
茜はこの少年を、今朝会った4人組の中の1人だと思っていた。
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