手のひらの雪

初メール

返信の内容は、うれしいものだった。

どうやら彼は昔妹のところに遊びにきたときからあたしのことを可愛いと思ってくれていたようで、元々知り合いたいと思ってくれていたのだ。
でもその時はまだﾋﾛと付き合っていたから、そのまま諦めたらしい。
そのあと、妹から別れたのを聞き、今の経緯に至ったそうだ。

自分は全然覚えていなかったので、普通に有難いと思ってしまった。

そんなｱｷの言葉に、ちょっとぐっときたあたしはやり取りを始めることにした。