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その日に僕は
死んだんだ。
痛いとか苦しいとか、あんまり記憶に無い。
気付いたらココにいた。
死んだって分かんなかった。
そう。神の裁判を聞くまでは。
俺がここに来て、もう1年くらい経つ。
ちなみにここは天国じゃない。
天国と呼べるような良いところじゃない。だだ真っ白い世界が続く中で俺たち死んだ者は生活してる。
本当に死んだって実感したのは
羽が生えた時だった。
生きてる時に天使とか天国とか、死んだ後の世界はあるとか
当たり前みたいだったけど、正直自分はそんな世界無いと思ってた。
でも実際今俺は、死んだ後の世界にいるわけで。
天国とかみたいな素敵な世界ではないけど、ここはここでまぁ。なんとか。
気楽に毎日過ごしてたんだ。
何しろ死んだわけだし。
俺にはもう、体はないんだし。
でもある事がきっかけで
俺の運命は変わったんだ。
死んだんだから運命も何も無いと思ってたんだけど。
違った。
それに気付くまでは。
平凡に過ごしてたんだ。
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