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今までの語りで理解できた人もいるだろうか、父と母は離婚している。
それも無理はない。僕が大きくなるにつれ父はどんどん写真にのめり込んでいったし、休日は必ずと言っていいほど部屋を空ける日々が続いたのだ。そんな父に母がしびれを切らすのは時間の問題であり、次第に喧嘩も絶えなくなった。
僕が中学2年のときで二人は離婚し、親権は母がとった。
それからの父の消息はわからなかった。あんな父でも尊敬はしていたから、もう一度会って話もしたかったのだけれど…。今となっては不可能な話。父の顔を見たのは中2の時が最後になってしまった。
そんな話はさておき、この箱の中身は、僕が初めてサッカーボールに触れた所から話は始まっていた。
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