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『………え?』
「お前はこの世界に選ばれた…」
彼が言っていることが全然理解出来ない。
それもそのはず、帰宅途中から不思議なことが起こり続けているのだから、一気に理解しろなんて言う方が無茶な話である。
『何を言ってるのかさっぱり…契約とか世界に選ばれたとか…非現実的なことを…クリスマスプレゼントにしてはちょっと…』
「クリスマス?いいえ…非現実的な話ではありませんよ、残念ながら」
アキトは作り笑顔で自分の顎に手を添えながら、ユナを見て冷静に答える。
『初対面の人にいきなり、俺はお前と契約するなんて普通の人は言わないから!じゃあね』
何だか変な奴に絡まれてると思えばさっさとその場から出ようとそう言い残すとユナは立ち上がり、小屋の戸を開け家に帰ろうとする。
しかし、そこには信じられない光景が広がっていた。
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