〈壱〉あの日から…

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12月、あれから半年が過ぎようとしている。 僕は結城奏 高校1年 僕は幼なじみの一条聖が好きだった。 だったと過去形なのは、もう彼女に僕の気持ちを伝えることが出来ないから。 彼女が死んだわけではない。 けれど運命は、神は死より残酷なことを彼女にした。 聖は記憶喪失になってしまった。 原因は不明。 心因性のもの それだけしか分からなかった。 あの日、聖に何があったのかそれを知る術はない。 なんせ、本人が忘れているのだから…
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