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「ふーん。あいつ飛ばされんだぁ。嫌なヤツだったもんね。よかったじゃん。」 「まぁね。今日あいつの後釜が挨拶に来てるって話だよ。どんなヤツかな?いいヤツだったらいいけどなぁ…。島谷とのプロジェクトまだ終わってねーからな。」 「おっきい会社だけど、変なヤツも多いからなぁ。ん…っと、じゃあ仕事に戻ろうかな。」 「俺も。あー、俺は今から外回りだ。」 弘明と一緒に重い腰をあげ給湯室に出る。 「あーいたいた、長谷川くん。来なさい。こちらが島谷くんの後任の方だ。」 弘明が呼ばれた方へ小走りで行く。 さっき弘明が話してたやつか…どんな人だろ? 少し近付き、そっと覗く。すると目的の後釜と目が合った。 ………っ! 「中村くん!さっきの書類だけど、あと5部用意してくれ!」 「あ…はい。すぐに用意します!」 あたしは弘明達に背を向ける。 何で!? 何でー!? 『また今度…。』 メモの文字が、頭に浮かんだ。
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