魔法塾

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  健気に虐められてやった僕にガリベンはまだ煩いし   「荒木先生のお気に入りだし…どうやって取り入った?」   ニヤニヤ笑い出しちゃったよ…ガリベンがアキバ系に見えて来た←   「はぁ!?あのストーカーが勝手につきまとってるだけだろ!!お前の脳内どうやって出来てんの!?」 「はっ!どーだか、明日の受験楽しみだね」             両親が魔法使いだってカミングアウトしたのが先週の事 そのまま塾に通うようになってまだ1週間 塾の先生が何故かつきまとうようになったのが同じ日   入試が明日だし…   魔法とか以前に 非常識だと思うだろ?   塾の先生って言っても先生は小学生の担当だから 高校に入学する僕には全く無縁の先生なんだけど   「鴉くん!明日は受験だね」 「そーですね」 「君なら絶対受かるよ」 「そーですね」 「受かっても塾は続けるんだろう?」 「どさくさに紛れて何を言ってるんですか?辞めますよ」   だって入学しちゃえばエスカレート式に大学まで行けちゃうし もう塾に通う必要ないって両親も言ってた   「何故だい!?」 「ここの塾嫌いだし…」               周りの期待通り入学しちゃった俺 ガリベンは滑ったらしい… あーあ…あいつ学校行きたかったんじゃねぇのかなぁ…         「魔法はセンスで勉強しても無駄なんだ」   頭で分かってても実力がなければ魔法は使えない だから、あいつはダメだった 可哀想だけど… 魔法学校に魔法使えないヤツは入れないよな   「鴉くん浮かない顔だね」 「別に…って荒木先生なんで居んのさ?」 「君が塾を辞めるならそろそろ本業に戻ろうかなぁと」 「…あんたここの先生とか言う冗談やめてよ?」   そのまさか… と笑い先生は言った   「だって君の傍に居たいから♪」    
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