第1章 夜

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目が覚めると私は石がたくさん並べられた広場に立っていた。 石はどれも低くて四角くて等間隔に並べられていた。 私の足下にも石があり石に文字が彫られていた。 どうやら名前のようだが知らない人のだった。 広場はとても広くて視界の開けたところなのに薄暗い。 空を見れば月が登っていた。 広場にいるのは私一人ではなかった。 十数人の人たちが広場を前屈みにゆっくり、思い思いの方向に歩いていた。 私は歩きだした。 とりあえず、広場の向こうに見える大きな城に向かうことにした。
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