プロローグ

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当初はフロステム王国率いる連合軍が有利に進んでいた。 が、ガルバリア王国の国王はスミロドの力を耳にするや否やそれを欲した。 スミロド族の住む地帯はガルバリア王国からそう遠くはなく国王は迷う事なく軍を送り込んだ。 そして、人質を取る事によりスミロドの力を手に入れた。 そしてすぐに状況は一変した。自然を操るスミロドの力は絶大で、当初6万人以上いたフロステム連合の軍勢も3日経たない内に半分以下に減った。 フロステム連合軍、ガルバリア王国軍、そしてスミロド族。互いの血を互いの血で洗い流すような凄まじいこの戦いは3ヶ月以上も続いた。 戦いの最後はガルバリア王国が全ての戦力を使い尽した所にフロステム連合が一気に攻め込み制圧。 ガルバリア王国の無条件降伏で終止符は打たれた。 だが、その結果どの国の人口も20%以上減りスミロドの一族も消えた。そして残った物は多くの兵器の残骸と多くの人の悲しみだけだった。 [追加補足]=スミロド族は全ての者が自然を操れる訳ではなく、修行を積みある条件を満たした者のみがその力を使う事が出来る。 そしてスミロド族は少数民族で今では、およそ30人程しかいない。
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