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お市は座り込み、長政の死体を抱いている。
お市「いや!いやよ!!
なんでこんなに辛いの!」
お市の頭の中では長政との暮らしが走馬灯のように回っている…
お市「死んでしまった!
私が…!
もう二度と取り戻せない!」
お市は長政に覆い被さった。
『市、花は好きか?』
お市はゆっくりと顔を上げ、呆然とした表情で、長政の懐を探した。
そこには見事な藤の花があった…
お市「愛しています…。長政様…。」
藤の紫色の花びらが悲しく舞った…
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