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鎌倉幕府将軍、源頼朝は悩んでいた。
新しい幕府の建物をどんなデザインにしようか……と。
頼朝は頭を抱えて言った。
「困った……どうすればいいんだ…………」
「将軍様、どうされました?」
家臣の一人が尋ねた。
「うむ、新しい建物をどうすればいいのか考えているのだ……」
頼朝が悩みを打ち明けると、家臣は笑顔で答えた。
「それなら、この幕府は出来たばかり。国民に『優しい政府』を目指すということをアピールするために、優しさを表すような丸い建物にするのはいかがでしょうか?」
「おぉ!それは良い考えじゃ!早速造らせよう」
頼朝は喜び、丸いドーム状の建物を造らせた。
三年後、その建物は完成した。
立派な丸い赤い建物だった。
さらに、雪が降ると、それはそれは綺麗な白い建物に早変わりしたそうだ。
子供達が雪でそれを真似て作ったのが、「かまくら」になったとか。
嘘のようなホントの話……。
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