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-職員室-
広い教室に響く二人分の足音。
一人分の荒い息遣い。
女の子は疲れてさえもいなかった。
女の子が持っていた鎌を振り回す。
机が鎌と接触。瞬間、机が職員室から姿を消した。
振り回した鎌が次々と机を消していく。
職員室から机が、椅子が、書類が、コピー機が、窓ガラスが、姿を消していく。
(あんなのに当たってしまったら…冗談じゃない!!)
窓ガラスが消えた窓から、夜の街に飛び出した。
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