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鉄橋の下に身を潜めて何分経っただろう。
時計を見る。 5時30分。
20、19、18、17…3、2、1、≪カチッ≫
5時31分。
月が沈んだ。まだ太陽は昇らない。 一日の中で世界が一番暗くなる時間だ。
(はぁ)
大きなため息をつく。と、右肩に違和感。
振り向くと女の子が僕の右肩に左手を乗せていた。
「ふふふ、捕まえた。」
…油断した。
川の下流の方から太陽が顔を出した。
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