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出会い。
合コンが終わってから一週間がたったある日。
あたしは合コンの事なんてすっかり忘れていた。
いつもの様に聡美と電話をしていた時。
『そういえば、綾に話があったんだ!!』
聡美が急にそう言ってきた。
『話って何~??』
『なんかさ、この前合コンやったぢゃん。その二日後位に、幹事だった男の子から連絡がきてさ。』
『うそぉ♪よかったぢゃん聡美~!!相手はどんな人なの??』
『そうじゃなくて、綾の事なんだぁ。』
『あたしの事??』
『そう!なんかこの前の合コンで、綾の事気に入ったって人がいるらしくてさ。幹事の男の子に、綾のアド教えてって言われたんだよね。…で、どぉ??』
『で、どぉ?って!!翔がいるから無理なの知ってるでしょ?!』
『でも綾最近、翔くんと微妙な感じだったから…
でもやっぱだめかぁ~』
―確かに、最近翔とは微妙だった。
何かあった訳ではないんだけど、前から悩んでた事もあったし、前ほど翔への気持ちは強くはなかった。
それどころか、最近になっては
“こんな中途半端な気持ちで付き合っていて良いのかな…”なんて思う様になっていた。
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