14人が本棚に入れています
本棚に追加
「おっはよー!」
と元気に入ってきた里菜が言うと、友達でありクラスメイトでもある子が、
「はよー。今日は、ギリギリじゃん。どったの?」
と言うと、里菜は
「寝坊しちゃって。急いで朝飯食べて、マッハで自転車こいできたの。間に合って良かったぁー。」
そう言って、席につこうかした直後、
『生徒は、すぐに体育館に集まってください。緊急連絡があります。』
と放送が流れたので、里菜達を含む全生徒が不思議がりながらも、体育館に整列すると、壇上に校長が立ち、
「皆さん、朝礼直前に集まってもらったのは、もう理由が分かる者もいるかもしれませんが、先程2年5組のクラスで生徒が3人、生徒の目の前で消えたと報告がありました。
今、実際に確認しましたが数が合いません。
もうこのような事は起こらないはずでしたが、起こってしまって残念です。
校内は危険と判断し、明日からしばらく、午前中授業のみとします。明日から、最後の授業を行った先生に終礼してもらいます。
生徒の皆さんは終礼後はすぐに帰宅してください。
部活もしばらくは中止です。
今日は、この後移動教室の無い2限まで受けたら、終礼して、帰宅してください。教室を出る時は、必ず二人一組で行動してください。
今日の授業は短縮授業にします。
では、終わりますが、深い理由はいえないので、この事について、一切質問は受け付けません。
それでは各クラス、教室へ戻り次第、授業を開始します!」
と言ったので、生徒はもちろんの事騒ぎ始めましたが各クラスへ戻って行きました。
そう、この日から運命の歯車は回り始め、普通の生活を送っていた生徒達の中から4人、この運命の歯車が語る物語に巻き込まれていきます。
運命と言う名の「必然」の物語にー。
それに里菜が含まれているなど、この時の里菜は知るはずもなく。
最初のコメントを投稿しよう!