繰り返した物語

昔と今の出会い

『里菜・・・。里菜・・・！早く起きて!！』
と言う声で、フッと夢の中で里菜が目を覚ますと、近くに立っていた少女が、
『やっと私がいる所を見つけて、来てくれた。
もう少し早く来てくれてたら、あの事も防げたかもしれなかったのに。』
と言うと、里菜は、
｢あの事？っていうか、あなたは誰？｣
と言うと、少女は、
『私は、乃原 未菜。あの事というのは、里菜が今日、学校で校長から言われたでしょう？
他の生徒の目の前で３人、生徒が消えたって。
私は、同じ力を持つ仲間を見つけ、４人であの時はあいつを消したと思ってた。でも、まさかあの時にあいつが言った通り、里菜のいる時代に再び現れるなんて思ってなかったわ。』
と言ったので、里菜は、
｢ちょっ・・・！待って！何で消したのに復活したの！？それに、あいつって何なの？！｣
と言うと、未菜は
『あいつって言うのは、私達が"悪魔"と呼んでる者達の事よ。
消えたと思ったのは、あいつが力の気配も消したからね。だから、私達は消えたと思い込んだ。
里菜達の時代で復活してしまったけれど、里菜がいるなら、安心できる。』
と言ったので、里菜は
｢どういう意味？｣
と言うと、未菜は
『里菜は、私達の様に力を持ってるってこと。
でも良かった。私達が全員、そっちの同じ学校に揃って通ってて。』
と言ったので、
｢え？何を言ってるのか分からないよ。｣
と言うと、クスクスと未菜は笑いながら、
｢つまり、里菜は私の生まれ変わり。
しかも、力も持ったまま生まれ変わった。
私の仲間の他の３人の生まれ変わりの子達も、里菜の通ってる学校にいるの。
里菜は３人を知ってるはずよ？誰なのかは、自力で見つけて。
そして、みんなであいつの呪縛から『いなかった仲間の彼女』を救って。
彼女がこちらに戻ってきたら、きっと運命は変わるからー』
と言った後、スゥッと消えかけながら、
『明後日、言えなかった事をいうね。』
と言って消え、里菜は夢から覚めますー。
未菜の言った『いなかった仲間の彼女』とは誰なのか？
明後日、未菜は何を里菜に伝えるのでしょうか。
そして里菜は、未菜の言った仲間の内の１人を、学校で力の一部の目覚めと共に知る事となります。