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「まりなちゃん、お誕生日、おめでとう!!!」
部屋の電気が一気に明るくなり、あちこちから、パーン、パーンと、クラッカーを鳴らす派手な音が聞こえた。
「エッ・・・・?」
明かりが点いた部屋は、何と、夏彦の家の応接間だった。
そこには、まりなを良く知る人物が沢山、居た。
そしてテーブルの上には、豪華な料理。
朝、直哉にリクエストをした、美味しい魚も、大きなハンバーグも、スパゲティーも、チキンも、オムライスも、トンカツも、チョコレートパフェも、その中に入っていた。
「ナン・・・で?」
まりなは団栗の形をした大きな瞳を更に大きく開いて、驚いた。
「まりなちゃん、お誕生日おめでとう! 水臭いなぁ。誕生日なんやったら、もっとはよー言ってくれんと!」
まりなに近づいてきた春人が、バンバン、とまりなの肩を叩いた。
そんな春人を驚いて見つめる。
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