最終話・プレゼント

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  ――まりな。 君は何時も、人を幸せな笑顔に変える事の出来る、不思議な女の子だね。 だって、見てご覧。 こんなに大勢の人が、まりなの事を祝って、笑っているのだから――――・・・・ 「まりなお姉ちゃん! 私、お姉ちゃんの為に、お誕生日のケーキ、佳代おばあさんと一緒に作ったの! 早く、食べようよ! お姉ちゃんの、お祝いしよう」 茜が、泣いているまりなによしよし、と頭を撫でてあげた。 「まりなちゃん」 「まりな」 「まりなお姉ちゃん」 「にゃ~にゃ~」 「わんわん」 みんなが、まりなの名を呼んでいる。 「みんな! 本当に本当~~~~に、アリガト! 最高のプレゼントだよ~~! 嬉しいよぅ~~~~!!」 まりなが大きな瞳いっぱいに涙を零しながら、最高の笑顔を見せた。
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