最終話・プレゼント

77/87
前へ
/1333ページ
次へ
  「じゃあ、次は僕が!」 祐樹がチビ達と入れ替わり、まりなにプレゼントを渡した。 それは、祐樹が一生懸命作ってくれた飛行機だった。飛行機にピンクのリボンがそのままかけられている。しかも、羽根のところには『まりな号』と書いてある。 「まりなお姉ちゃんの為に一生懸命作ったんだ! 今度、ラジコンで遊ぼう!」 「ウン、やろう、やろう! また、お母さんの所まで、いっぱい飛行機、飛ばそう!!」 まりなは、笑顔で答えた。 「じゃあ、次は私に行かせて下さい」 可愛くお洒落をした茜が、祐樹と入れ替わり、まりなに小さな包みを渡した。 「開けていい?」と尋ねると、勿論、と茜は頷く。 小さな包みを開けると、向日葵のブローチが中に入っていた。 とてもよく、まりなに似合いそうだ。 「まりなお姉ちゃん、向日葵みたいに綺麗だから、コレにしたの。今度また、一緒に遊ぼうね」 「ウン! コレからもい――っぱい遊ぼう!」 まりなは早速着ている服にブローチをつけて、喜んだ。 予想通り、それはまりなの服にとても似合っていた。
/1333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10446人が本棚に入れています
本棚に追加