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「じゃあ、次は私」
浩介達と入れ替わりにやってきたのが、長い髪をアップにして一層オトナの女性に変貌した悠里が、まりなにオレンジのリボンがかけられた包みを渡した。
「開けていい?」まりなが尋ねと、勿論、と悠里は頷く。
包みを開けると、ペアのマグカップが出てきた。
淡いパステルブルーとパステルピンクのカップのそれぞれに、小さなひまわりが描かれている。シンプルなデザインのカップで、いかにも悠里らしい、セレクトだ。
「直哉君を大切にしてあげてね」
「ウン、モチロンなのだ! 絶対、誰よりも大事にするのだ!」
まりなは、極上の微笑みを返した。
「じゃあ、次は僕達から」
充と唯が悠里と入れ替わりに、まりなにお洒落な英字プリントが施された包装紙で包まれているものを渡した。
「開けていい?」まりなが尋ねると、勿論、と充と唯は頷く。
包みを開けると、白いリボンに小さな水玉のデザインのワンピースが入っていた。
「まりなさんにきっと似合うと思って、私と充さんで選びました。また一緒に、遊園地に遊びに行きましょうね」
「とっても気に入ったのだ! チョーカワイイのだ! アリガト、唯! また一緒に遊園地、行こう!」
まりなは、笑顔で応えた。
「まりなちゃん、直哉を宜しくね」
「ウン! 任せて欲しいのだ!」
充の笑顔に、まりなも笑顔を返した。
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