最終話・プレゼント

83/87
前へ
/1333ページ
次へ
  「じゃあ、次は俺」 芳男が、SERIOUSメンバーと入れ替わり、まりなの前に立った。 「まりなちゃん、色々有難う。俺、君に逢えて良かったよ」 「芳男・・・・色々、ゴメン」申し訳なさそうにな顔をするまりなに、芳男は優しく微笑んでくれた。 「いいや、謝らないでくれよ。君には色々教えてもらった・・・・本当に有難う。だから、俺がまりなちゃんにとっておきの魔法をかけてあげるよ」 芳男がまりなの首に、ピンクパールの小さなハート型をしたネックレスを付けてくれた。 「俺からのプレゼント。君の恋が永遠に上手くいくように、魔法がかかってるのさ」 気障な台詞を囁いた後、彼は何時ものキラキラ笑顔で微笑んだ。 「直哉とずっと幸せで居られるように、応援しているよ」 ――ああ。 本当に優しいな、芳男は。 でも、オレは直哉が世界で一番好きなんだ。気持ちに応えられなくて、ゴメン。 オレを愛してくれて、嬉しかったよ。本当に、有難う。 「芳男・・・・アリガト! ずっと大事にするのだ!」 まりなはにっこり微笑んだ。
/1333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10444人が本棚に入れています
本棚に追加