最終話・プレゼント

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  「・・・・じゃあ、最後に、俺が」 直哉だ。 まりなの心臓は、トクン、と小さく跳ねた。 今日の直哉は一段と、男前だ。 そして彼は、さっきの普段着とは違っていた。 まりなの誕生日を祝う為に、隙を見てお洒落をしてくれていたのだ! 黒のスーツに、ネクタイ。そして、眼鏡がオトナの男の魅力をより一層惹き立てている。 女の子なら誰もが腕を取って歩きたくなるような、極上のモデルのようだ。 「俺からは、コレ」 言葉少なく、まりなにプレゼントを渡す直哉。 その、ツンデレな所がまた、良し! ・・・・って、私――ナレーターの冗談はさておき。 「開けていい?」まりなが尋ねると、勿論、と直哉は頷く。 少し大きな包みだ。何だろう? まりなは特に丁寧に包装紙とリボンを解きながら、プレゼントを開けた。 中身は、向日葵のワンピースだった。  
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