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「やっぱり直哉は優しいのだ!」
まりなは喜んで微笑み一杯で直哉に抱きつく。
「うっ、うわっ・・ちょっ・・・・コラ!! 何だお前、そのニオイはっ!!」
まりなに抱きつかれた途端、直哉の鼻を強烈な悪臭がついた。
「ん? ナニか匂う?」
直哉にそう言われたのが気になって、まりなは自分の腕などの体臭を嗅いでみるが、首を捻るだけでキョトンとしている。
その様子に直哉は頭を抱え、尋ねた。「お前・・・・風呂、入ってるか?」
すると、まりなは血相を変えて、叫んだ。
「お風呂!? 冗談じゃないのだ! オレ、お風呂大嫌いなのだ!!」
顔色を青くしてぶるぶると首を左右に振る。尋常ではない嫌がり様である。
「何言ってるんだよ! お前、じゃあ風呂は入らないっていうのかよ?」
「そんなの、入る訳ないのだっっっ!!」
返事がこれだ。直哉は唖然としてまりなを見つめた。
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