第1話・着払いのプレゼント

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   ピンポーン、ピンポン、ピンポーン・・・・  室内にインターホンの音が響き渡った。  今日は日曜日。休日を寝て過ごそうと決めていた高山直哉(たかやまなおや)──このしがない物語の主人公の片割れは、しつこく響くインターホンに頭を押さえながら起き上がった。  「誰だよ・・・・こんな朝っぱらから・・・・!」  彼は朝っぱらからと言うが、もう午前十時を過ぎた辺りだ。  徹夜明けでついさっき眠ったばかりの彼にとっては、たとえ夕方であっても、同じ台詞をつぶやいたのだろうけど。  それはさておき、彼は机の上に放るように置いておいた眼鏡をかけ、狭い玄関へと向かう。まだ上手く能が働いてないようで、フラフラと前進していた。  ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン・・・・・・  何度もしつこくうるさく鳴り響くインターホンと、それを鳴らしている人物に怒りを覚えた直哉は、 「うるさい!! 今開けるから、静かにしろ――――――っ!!」  と、ついつい怒鳴ってしまうのでありました。
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