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「ぐわ・・重いっ・・・・」
手渡されたダンボールを、必死に玄関先まで運ばされた。
起きたてからこんな力仕事をさせられるとは、誰が想像するだろうか。せっかくの寝正月ならず寝休日も、これでは台無しである。
ゆっくりとダンボールを玄関先に置くと、直哉は運送屋にごくろうさまの挨拶を一言ぶっきらぼうに言うと、そのままドアを閉めようとした。しかし、それを運送屋の青年に足で止められた。
「・・・・まだ何か用ですか?」
むすっとしたままの直哉が、再びぶっきらぼうに運送屋にいい放つ。寝起き+安眠妨害にご立腹の彼は、かなり不機嫌のようだ。
「ちょっと高山さん、それ着払いです。しめて税込み三千八百六十二円、きちんと払って下さい!」
ズイ、と手を差し出された。ついでに印鑑かサインもよこせとのこと。
「何いっ・・・・着払い・・・・!?」
せっかくの休日は、どうやら悲惨に終わることになりそうだ。
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