第1話・着払いのプレゼント

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   バリッ!!  先程着払いで到着した段ボールから鋭い音がしたかと思うと、中から細くて綺麗な手が飛び出してきた。 「うっ・・・・うわああああっ!!」  突然の出来事に思わず叫び、後ろに這い下がる直哉。  あっけにとられて、どんどん解体を始める着払いのダンボールを固唾を呑み込みながら見つめる。 「ぷはーっ! ああ、苦しかった!!」  中からもそもそ動きながら飛び出してきたのは、何と女の子。  しかも───人間の。 「…$&#?!?」  直哉は驚きのあまり目を見開き、段ボールの中から出てきた女の子を見つめた。 「暁まりなちゃん、登場!」  ダンボールから抜け出した少女は、自分の入っていたダンボールを蹴りつけ、ストッ、と器用に床に降りた。 ――――何と、着払いで届いた段ボールの中から、可愛らしい少女が飛び出して来たのだ!!  
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