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ピー……
『ぁ……ぁ…』
雨の音がうるさすぎて、ラジオの音が掻き消されてしまっている。
晃一は何故ラジオが勝手についたのかわからないまま、ラジオの音量を上げた。
ジッジー…
ピピ…
少しずつ音声が明瞭になる。
『ぁ……なた?
ラジオの音、ちゃんと聞こえてるかしら?
雨の音がひどいわね』
ラジオのDJは、まるでこちらの状況を把握しているかのような口調だった。
変な番組だな…
ラジオ局の所在地も酷い雨なのだろうか。
晃一は不思議に思いながらも、暇つぶしに…とラジオを聞いてみることにした。
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