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明美は両親や友人の拍手の中にいた。
今日、私結婚するよ。
お母さんは幸せになるよ。
明美は空に向かって語りかけた。
空にはまた一筋の飛行機雲。
なんだか、あの子が祝福してくれているように思えて嬉しくなった。
この先、辛かったり、悲しかったり、時には死んでしまいたいほど苦しい時が来るかもしれない。
けれど、それは幸せへと続く道の途中なのだ。
そのコトをあの子が教えてくれた。
この空に浮かぶ飛行機雲のように、私も真っすぐ生きていきたい。
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