草むしり

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今日は学校が休みだった。朝8時に目が覚めた優太は、窓を開けて空を見た。 「鳥になりてぇじゃ…。」 優太は鳥になることが昔からの夢だった。 優太はいつものように、鳥の図鑑を見ながら煙草を吸った。 「やっぱセブンスターはウメェじゃあ。」 優太は鳥の図鑑を堪能した後、部屋でマリオテニス64をやっていた。今日は久しぶりにキノピオを使った。 優太はCOMのルイージに惨敗した。まったく歯が立たなかった…。 「このコントローラー壊れてるな。」 優太がゲームをやってる途中、母さんがいきなり部屋に入ってきた。優太は慌てて煙草を隠した。 「おい優太、マリオテニスやってねぇで早く草むしりしろじゃ‼」 「うん。」 優太は草むしりをすることになった。…よく見ると母さんの様子が変だ。部屋を見渡している。母さんは優太に言った。 「煙草吸ったべ?」 「は?」 「吸ったべ?」 「なんのことだ?」 「煙草の匂いがするんだけど…。」 「知らないな。」 「まぁいいや。草むしり行ってこい。1本残らずむしれよ‼」 母さんは部屋から出て行った。優太は煙草がバレずに済んだ。 「明日からメンソールにしよう。」
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