記憶の破片 -キヲクノハヘン-

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頼りない心に 突き刺した言葉 朝焼けに問いかけた 無情感は出処? 群れをなすカラクリに立ち尽くす   剥き出した本能に 釘を刺す人込み 視界ゼロの明日が 人込みに似過ぎて 孤独望む僕だけが立ち尽くす   いつからこうなんだ これからどうなんだ 痛い、 痛い。 心が   記憶を埋め込んでくれ 怖いよ 思い出せなくて 今はまだジグソーパズルでいい 痛みを伴わないと…まだ 慣れちまったんだ 独りの憂鬱に   果てしない海原に 動き出した船 泥まみれの姿は 船主のようで 光射す太陽に手を翳す   いまからどうすんだ 過去すらわからない 嫌い、 嫌い。 光が   この手を伸ばさしてくれ いつか掴むから輝きを ドラキュラ紛いのボクが その時変われるかな…ねぇ 飽きちまったんだ 漆黒の世界に   信じていいか 欲していいか 捧げていいか 委ねていいか   揺らめく心を 射止めた言葉 現実に触れてみた 守るべきは此処に… 傷だらけの手に…   この瞳に太陽が差し込んだ   記憶を繋ぎとめてくれ 今度は離さないように ピースがひとつになる 視界も晴れてきた… 辿りついたんだ 煌めく世界へ   Ah…泥まみれの誇れる船で
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