~赤い車~

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「しまいにゃとっておきのシャツ! これ! 『DEATH』って書いてんの!分かる? 『死』って意味! 怖くない!?」 あのシャツ本気だ…シャレじゃなかった… 「いや…ごめん そのシャツの文字、シャレだと思ってた」 「シャ…」 急にオバケが黙ってうつむいてしまった 簡単に言えば最初の状態に戻った ちょっと気まずい まぁオバケと気まずい関係になる奴ってのも聞いたことないけど 「なんか、もう少しましなよそ行きの格好? みたいなものは無いのかい?」 「いや、これが一番よそ行き… あとはジャージくらいしかないし」 …さすがにジャージじゃラフにも程がある 「あーあ、やっぱアタシって人を怖がらせる才能無いのかも…」 「そう言うなって ところで、え~と…オバケさん?」 「オバケさんじゃなくてナ・ツ・ミ、夏美だよ」 「うん、そんでなっちゃんは何で人を怖がらせようとしてんの?」 「なっちゃんてアンタ… まぁ、それは…その…」
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