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質問に質問で答えた。痛みのせいか短気になる。
「ならあんたには俺がどう見えたってんだ?」
「助けて欲しいように見えました。そうね、小さいときに拾った捨て犬のような目みたいに」
ハッキリとこれ以上なく言われた。お笑い草だ。やはり死ぬ覚悟はつもりでしかなかったのか、俺は。…でもこれは俺が選んだ道だ、筋は通そう。
「分かった、でも放っておいてくれ、頼む」
痛みを堪え、懇願した。
「断ります」
即答だった。
「な!」
「死にたかったら今度にして下さい。私が気付けない所で」
「ちょっと待て、」
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