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信じられない。非難の意味も込めて思った。しかし、信じるしかない事柄が続いた。
まず、姿が鏡やガラスに写らなくなった。確かにそこにいるのに見えないのだ。ケータイのカメラでレンズ越しに見ても見えなくなっていた。
「何かに写るってのは記憶っていうか記録に残ることだからな。この時代に何も残さないようにするための策だな」
なのにそいつはアッサリそう言った。
次に周りの人たちから光の記憶が消えていった。誰も最初から知らない状態になっていた。
「まぁ、そうなるな。根本的な解決法だ。簡単だし確実、綺麗さっぱりだよ」
なのにそのバカ野郎は涼しい顔で流すように喋ってた。
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